2026年4月、香港にて開催された2つの大型展示会を視察してきました。
1.April 2026 Global Sources Hong Kong Shows
出展:約2,100社、約4,000ブース
2.Hong Kong Electronics Fair Spring Edition
出展:約2,300社
いずれもアジアを代表する大規模展示会であり、世界各国から多くのバイヤーが訪れていました。
■ AI・ドローン・ロボットが主役の時代へ
今回の展示会を通じて最も強く感じたのは、「AI / ドローン / ロボット」が完全に主役になったという点です。
単なる電子機器の展示から一歩進み、「自律化」「自動化」を前提とした製品が数多く並んでいました。
特に印象的だったのは、
・AIを搭載したエッジデバイス
・自律飛行型ドローン
・産業用途を意識したロボット製品
といった分野で、中国企業の開発スピードの速さを実感しました。

■ 中国企業の強さは“トライ&エラー”
中国企業の特徴は、やはりトライアンドエラーで品質を上げていくスタイルです。
完成度を高めてから市場投入するのではなく、市場に出しながら改善を繰り返すことで、製品の完成度を引き上げていきます。
また、
・欧州の安全規格
・日本の品質要求
・米国の使い勝手
といった各国の要望を取り込みながら、自国のアイデアと組み合わせて製品化している点も非常に印象的でした。
今後、品質がさらに安定してくれば、これらの製品は改めて市場評価される可能性が高いと感じます。
■ “似た製品の大量展示”という現実
一方で、展示会を見ていて感じた課題もあります。
会場内では、 同じような製品が多数並んでいるという状況が見られました。
そのため、実際に製造しているメーカーなのか単なるトレーディング企業なのかの見極めが非常に難しく、
本当の製造元(オリジナルメーカー)を探すのに時間がかかるという印象です。
また、「これだけ似た製品が乱立している中で、各社がどうやって事業を維持しているのか」という点についても、考えさせられる場面が多くありました。
■ 来場者が集中するブースとそうでないブース
会場内では、人が集まるブースと、そうでないブースの差が非常に明確でした。
製品の魅力や完成度に加え、
・展示方法
・デモンストレーション
・提案力
といった要素が、来場者数に大きく影響していると感じます。
一方で、ブース内ではスマートフォンを操作しているだけの出展者も多く、積極的なアピールが少ない場面も見られました。
この点は、来場者側にとっては落ち着いて見学できるという意味では助かる部分でもあります。
■ 日本企業の存在感とバイヤーの増加
今回の展示会では、日本からの出展企業はそれほど多くない印象でした。
しかしその一方で、日本からのバイヤーは明らかに増加していると感じました。
円安やコスト意識の高まりを背景に、中国・アジア製品の調達を強化する動きが加速している可能性があります。
■ 今後の注目ポイント
今回の展示会を通じて見えてきたポイントは以下の通りです。
★ AI・ドローン・ロボットは今後の主役分野
★ 中国企業はスピードと柔軟性で市場を拡大
★ 品質が安定すれば市場評価はさらに向上
サプライヤー選定の重要性は今後さらに高まります。
■ まとめ
香港の展示会は、単なる製品展示の場ではなく、今後の市場トレンドを読み取る重要な場となっています。
今回の視察を通じて、中国企業の進化スピードと市場の変化を改めて実感しました。
今後も継続的に海外展示会を視察し、現場の情報をもとに最適な製品提案を行ってまいります。